いわずと知れたアップル創業者のスティーブ・ジョブズさんの自邸を何かの雑誌で見たことがありました。
画期的な商品（デザインも含め！）を次々と生み出したジョブズ氏の自邸は意外なほどシンプルでした。

ジョブズ氏の書籍で「ロールスロイスを買った者もいれば、住宅を買った者もいる。妻たちは美容整形を受けるようになった。とても素朴でいい人たちが、変人に変わっていくのを見てきた。
それで私は自分に誓った。『金で人生を台無しにされたりなんかしないぞ』と」、お金持ちになって変わってしまった人たちを揶揄する言葉が載っています。
自分が変わらないように…お金に振り回されないように…あえてこの家に住んでいたと解釈されていますが…
それだけでもない気がします。
あれだけ製品のデザインにこだわったジョブズ氏が、自宅のインテリアにはまったく手をかけなかったそうです。納得いかないデザインのものを家に置きたくない…
無駄なモノを省き、行き着いた先がこのシンプルで古い木造レンガの自邸だったのではないでしょうか？
そう思うと、彼はコンピューターによって便利になる生活はそんなに望んではいなかったのでは…
コンピューターによって「生活が楽しくなる」ことをただひたすら望んでいた気がします。
UJITA　YUSUKE