2024.06.14
【リフォームで解決】真ん中の部屋にエアコンは取り付けられる?
マンションの間取りでよくある、外壁に面しておらず窓のない真ん中のお部屋。
空気の循環ができずにこもりがちで、真ん中のお部屋にもエアコンがほしいと思うことはないでしょうか?
実際、お客様から
「真ん中の部屋にエアコンは付けられますか?」
「他社では断られたのだが、どうしてもエアコンを付けたい」
というご要望をいただくことがあります。
どういった場合に設置が可能なのか、リフォームならではの解決策などをご紹介いたします。
そもそもエアコンを設置するには・・・
お部屋にエアコンを設置するとなった場合、以下の条件が必要になってきます。
●エアコンと室外機の間に配管を通さなければならない
冷媒管という、エアコンと室外機を結ぶ配管を通す穴が必要です。
●ドレンホースの勾配の確保
エアコンが空気を冷やす際に出るドレン水(結露水)を排出するため、ホースの勾配を確保しなければなりません。
●室外機置き場の確保
シングル(ペア)エアコンの場合、室内機1台に対し、室外機が1台必要です。
マルチエアコンの場合、室外機1台で室内機2~4台を運転できますが、シングルに比べて室外機が大きくなります。
マンションの場合NGとなる理由
ではなぜ真ん中の部屋にエアコンを追加することができないといわれるのでしょうか?
理由は下記のいずれかに当たるからです。
①マンションの場合、冷媒管を通すための穴を新たに空けることができない
(外壁は共用部になるため、管理組合で禁止または許可が必要になります)
②エアコンからバルコニーの外までドレンホースの勾配が確保できない。
③ドレン水を排出する場所がない。
④マンション全体でのアンペア数に制限がある場合、管理組合で各戸の電気契約容量に上限を設けているケースもある。
実は解決策はあります
このような理由でマンションの場合断られることが多いのですが、実はそれぞれの解決策はあります。
では、どのような方法があるのか見ていきましょう。
【解決策】①外壁に穴あけができない場合
既存の配管貫通孔を利用する
エアコンを付けたい部屋から、すでにある配管貫通孔まで冷媒管を這わせる方法です。床下や天井裏、壁裏など這わせる方法は様々です。
窓サッシに配管貫通用のパネルを設置する
今ある配管貫通孔にすべて配管が通されている場合は、このようなパネルで新たに配管貫通孔をつくることができます。
【解決策】②ドレンホースの勾配が確保できない場合
エアコンにドレンアップ・ポンプキットを付ける
・ドレンアップキット
ドレン水を持ち上げて勾配によって排水できる装置です。
・ドレンポンプキット
ポンプの力で圧送して排水するので、天井裏の梁をくぐらせる経路も可能です。
※<参考>ドレンアップキット、ポンプアップキット図解
※<参考>ドレンアップキット 施工写真
【解決策】③ドレン水を排水する場所がない場合
エアコン用のドレン管を近くの水まわり設備(浴室や洗面など)の排水管に合流させる
例えば、エアコンをつけたいお部屋の隣に浴室や洗面室があれば、水まわり設備を交換するタイミングでもエアコン用ドレン管の工事が可能です。今すぐにエアコンを付けなくても、いずれ個室にする予定があれば、先行してエアコン用のドレン管工事をしておくと良いでしょう。
※なお、ドレン管とドレンホースの接続には臭気防止の為、ドレントラップの取付けは必須となります。
【解決策】④電気契約容量に上限がある場合
複数のエアコンを同じタイミングで起動しないようにする
エアコンは起動時に最大電力を消費します。そのため使い始める時間を30分~1時間ほどずらすことでブレーカーが落ちにくくなります。(契約容量によります)
エアコンをつける以外の解決法
エアコンのある部屋との間に室内窓を設けて、サーキュレーターや扇風機で通風するといいでしょう。
空気の流れをつくるためには2方向の間口を確保すると効果的です。対角線上にもうひとつ室内窓を設けるか入口のドアを開放すると、より一層空気が循環しやすくなります。
「真ん中の部屋にはエアコンは付けられない」と諦めていた方も、リフォームのタイミングでなら可能かもしれません。ぜひサンリフォームにご相談ください。
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