床暖房は後付けできる？費用は？『床暖房』リフォーム

床暖房の種類について

リフォームで工事をする際の床暖房の種類は大きく分けて2つあります。
それは電気式床暖房と温水式床暖房です。

■【電気式床暖房】とは？

電気式床暖房とは、その名の通り電気を利用して床下に熱を供給する暖房システムです。

一般的な構成は電気抵抗ワイヤーまたは発熱フィルムを使用して床下に熱を発生させ、それによって床面を温めます。
電気式床暖房の中にはいくつか種類がありますが、一般的には電気線や発熱フィルムを使用するタイプがよく使われています。

■【温水式床暖房】とは？

温水式床暖房とは、温水を使用して床下に熱を供給する暖房システムです。

一般的には、暖房熱源給湯器から送られてくる温水が床下に敷設する温水パネル内を循環し、床面を温めます。
新築マンションで導入されている事が多い床暖房システムです。

床暖房を後付けするには？

リフォームで床暖房を後付けすることは可能です。

「温水式床暖房」は、現在ご使用の給湯器を暖房熱源機用へ交換する工事や、給湯器からお部屋まで新規で温水パイプを配管する工事などが必要な為、一般的にリフォームで導入しやすいのは「電気式床暖房」です。

ここでは、床暖房を後付けする方法についてご紹介します。

マンションで床暖房を後付けする場合は既存の床材の種類に注意が必要です。
まず、既存の床材が硬いフローリング材か、遮音性のある柔らかいフローング材かで工事の方法が変わってきますので、ご自宅のフローリングを踏んだ際の感触をお確かめください。
（判断に迷う場合はお気軽にご相談ください。）

■共通する工事

・分電盤内に空きのブレーカーがあれば、床暖房用に200Vを追加で取付けます。
　空きがない場合は、分電盤の近くにブレーカーを増設することもできます。

・分電盤から床暖房を使用したい場所まで配線をします。（天井裏や壁内を通して配線します）

・上記工事と合わせて床暖房用のリモコンをお部屋内の壁に取付けます。

■硬いフローリング材の場合

・既存のフローリングを剥がさずに上張りで床暖房用の発熱フィルムを施工し上から新しいフローリングを張って仕上げます。こちらの方法は既存のフローリングの撤去や処分費がかからない為、コストを抑える事ができます。

・上張りの場合、床の高さが今までよりも12mm程高くなりますので、お部屋内のドアや収納扉の下が干渉する場合は、下をカットする加工も必要です。

■柔らかいフローリング材（遮音性能付き）の場合

・既存のフローリング材を剥がし、断熱パネル（厚みは4～9mm）を貼り、その上から床暖房用の発熱フィルムを施工し上から新しいフローリングを張って仕上げます。

・床の高さは今までよりも断熱パネル分の厚みの4～9mm程高くなりますので、お部屋内のドアや収納扉の下が干渉する場合は、下をカットする加工も必要です。

上貼りの際の注意点とおすすめ商品

元々床暖房が入っているマンションを購入したがお部屋の雰囲気がイメージと違う場合やインテリアの好みに合わせて床材を変更したい場合は、一度床を全て剥がして貼替るか、現在の床の上にフローリングまたはフロアタイルを上貼りする方法があります。

床材を張り替える場合は、床暖房も一度撤去する必要があります。
※温水式の床暖房の場合、温水パネルを再利用できる場合もありますが、既存の接着方法によっては剥がす際にパネルに傷が付いたり、破損する可能性がある為、メンテナンス面から再利用はおすすめしません。

また、上貼りの方が費用を抑えることができますが、選択できる商品に制限があります。

■上貼りする際の注意点

床暖房の後付け方法にも記載しましたが、フローリングを上から貼る場合は厚みに注意が必要です。

通常のフローリングを上貼りすると、厚みがある分せっかくの床暖房の温かみが伝わりにくくなったり、建具と干渉してドアが開きにくくなってしまいます。

フロアタイルはフローリングより薄いので上記のような心配はありませんが、熱で反ってしまうこともあるのでその商品が床暖房対応かどうか確認が必要です。
また、フロアタイルを上貼りする場合は使用する糊も接着力の強い床暖房対応のものにする必要があります。

■床暖房対応の商品紹介

床暖房の入っているフローリングに上貼りできるリフォーム用薄型フローリングをいくつかご紹介します。
※既存の床暖房が温水式の場合に使用できるフローリング材です。（電気式の場合は、メーカーに問合せが必要です。）

・大建工業　サーモプラス
厚さ　3.5ミリ

・WOODTEC　アネックスSTスマートレイヤー
厚さ3.6ミリ。


★既存の床が柔らかい（遮音性のある防音フローリング）場合は、こちらの商品がおすすめです。

・パナソニックウスイータ（フローリング）
厚さ1.5ミリ

・ナオスフローリング
厚さ 3.0ミリ

床暖房の上にフロアタイルを上貼りした事例です。

フロアタイルですと石目調なども選択できるので、お部屋の雰囲気を変更したい場合にオススメです！

いかがでしたでしょうか。
お住まいの寒さにお悩みでしたら床暖房の導入もご検討してみてください。
壁や天井の断熱工事と合わせて行うとより効果的です。

サンリフォームでは、床暖房の工事はもちろん、お部屋全体のデザインに合わせて最適な提案をさせていただきますのでぜひお気軽にご相談ください。